【槍】芸州輝広 慶応二酉寅年 於陣中鍛之

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芸州藩浅野家の御抱工である播磨守輝広の慶応年期のある槍である。言わずもなが、芸州広島藩とは有名な戦国武将、福島正則が治め、後に浅野家が入封した大藩であり、播磨守輝広は福島正則に連れられ、芸州(広島県)に渡った巨匠である。

この作品は輝広後代の作ではあるが、貴重なのが、刀剣愛好家の垂涎の的である ”陣中打ち”である。時は幕末、芸州広島藩十一代当主、浅野茂長(長訓)公は動乱の時代の名君として有名であり、九代当主浅野斉粛より続いた財政難を乗り切る為、藩政改革を行い有能な人材登用、洋式軍制の導入等を行い藩政を立て直した。

そして慶応二年とは第二次長州征伐の時であり、名君浅野長訓は停戦を主張した一人でもあった。

戦勝祈願の為、刀匠を戦場に招き、刀剣を鍛錬する事もあった戦国時代の時とは違い、きっと浅野長訓は戦にならぬよう、平和を祈願しこの御槍を打たせたであろう思いを馳せると、まさに歴史の一大事を手にとり感じる事の出来る文化財の価値は不変的なものである。

長さ:七寸八分強

銘:(梵字)芸州住藤原輝広作 慶応二酉寅年八月日 於陣中鍛之

附:特別保存刀剣鑑定書 白鞘入り 外装付 広島城天守閣展示品

価格:40万円