かつての日本人は現代より少し心の余裕があり、花鳥風月を愛でたものであるが、水戸金工の名工 高瀬栄壽師も晩年になり、とても穏やかで落ち着いた作品が多い。
この鍔も時代を表す変わり形のキャンバスに新芽を金で生命力に溢れ、穏やかな石目地が清閑であり、画題の主役となる蝶には赤銅、金、素銅象嵌で華やかに表現しており、強弱のとれたとても穏やかで上品な作品である。
また銘文も高瀬栄壽工の歴史を現代に伝える文化財として資料的価値も高い。
大きさ:(縦)7,3cm(横)6,45cm(重ね)0,58cm
附:特別保存刀装具鑑定書 Tokubetsu Hozon certificated
価格:45万円 Price: 450,000 JPY