刀装具小道具愛好家であれば、龍獅堂の箱が付いていれば、中身を見るまでも無く、購入意欲が駆り立てられる程、知名度が高い。
鏨廼花の書籍は余りにも有名で、明治金工の名品の殆どが掲載されており、また龍獅堂の箱に入っていると伝来の良さとしてもまた価値の高いものである。
さて、作者の明祥とは井上氏で、井上家は代々加茂神社の社家である。余技として彫技を行い、荒木東明に師事し、中川一匠などとも交遊があった。明治二年には宮中の御用で菊御紋の太刀一腰と短刀二腰を調達した。
大きさ:(縁縦)3,87cm (頭)3,53cm
附:特別保存刀装具鑑定書 銘 明祥 花押 龍獅堂共箱入
価格:38万円 Price: 380.000 JPY