ここ数百年は資本主義社会が主流であり、その中で現代では高価な古美術品は投資や資産形成の為に取引されている社会が続いているが、刀剣社会も一級品は資産家や会社経営者により、現在でも高値で取引されている。
御作品は刀装具では最上格である飾太刀外装であり、武家社会の登城用の拵えは黒漆塗りの大小拵えであり、武家の儀式用は糸巻太刀拵えで、そして皇室や御公卿さんの儀式の際にはこの飾太刀を佩き、儀式に参加する。
大大名になればなるほど、様々な糸巻太刀拵えや飾太刀を所有しており、それが御家の権力の大きさを表す、表道具となり、各大名がこぞって当時最高の技術を駆使し、製作させていた。
篠山藩主、青山家伝来の御作品はおよそ100年前の昭和初期の売立目録でも当時、758円で取引されており、現在通貨に換算してもおよそ500万円と高額で取引されていた。
江戸時代から明治大正、そして大きな戦乱があった昭和初期の日本の文化を象徴する文化財であり、様々な時代を経過した作品は崇高で貴重であり、日本刀が世界中で評価が高いのも、歴史の証明である文化財であるからである。
附:共箱入り、重要刀装具指定書、守重脇指、篠山藩青山家売立目録所載品
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