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【鍔】無銘(古赤坂)”桐五本矢透”

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0873-1手元を保護する目的の鍔という金具にも日本人は美意識や精神性を反映し、美術品に昇華した文化を現代の次の世代にも伝えていかなければ、と日々感じておりますが、この鍔も簡単には表現出来ない歴史や文化を孕んだ作品である。

まず古赤坂とは上三代の赤坂派の始祖達の作品を証するものであるが、この作品はとても特徴の表れた作品といえよう。 均等な美しい丸形では無く、少し上下に引っ張ったような不自然な丸形は時代や雅味を感じられ、後の時代の表現方法のような桐図では無く、どこか武骨で稚拙な桐紋は何故か心が落ち着く味を携え、勿論古赤坂としての切羽台、櫃穴の形状等は典型そのものであり、刀身に装着されてきた歴史も感じれる刀櫃穴の独特な形状も、また時代の特徴ともいえ、丸耳の形状もどこかゴツゴツとした景色が、また古赤坂の特徴として典型であり、この鍔一枚から日本金工史から刀装具文化を深く学べる作品として、名鍔である。

大きさ:(縦)7,59cm(横)6,88cm(重ね)切羽台 0,52cm 耳0,56cm

附:保存刀装具鑑定書 無銘 古赤坂 Hozon paper Mumei Ko-Akasaka

価格:25万円 Price: 250,000 JPY

 

【鍔】鉄元堂正楽(金印・敏行)”双龍図” 売約済

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日本刀装金工史で京都三名工の一人であり、鉄地作品が特に評価高い鉄元堂正楽の作品である。 小振りではあるが、拡大鏡を使用し、その仕事の細部を拝見するとため息が出る程の圧巻の仕事振りで素晴らしい。

素材として一番加工しにくいといわれている精良な鍛鉄を使用してるが、木工作品の様に柔かく感じる程の超絶技巧の業はやはり名工と誉高い鉄元堂正楽の作品として後世に残し伝えるべき日本の文化財である。

龍の肉付、ウロコの精細さ、盛り上がっている力強い肩や背鰭の品格、勿論顔の細部や圧巻は宝珠を掴んだ爪が三次元のように複雑で、どのように鏨を入れたらこのような仕事が出来るのか、本当に素晴らしい

大きさ:(縦)6,11cm(横)5,8cm(重ね)切羽台 0,5cm

附:特別保存刀装具鑑定書 Tokubetsu Hozon paper

価格 ”売約” 致しました。 香川県 御人 いつも有難う御座います。

【刀】(菊紋)和泉守来金道

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二尺五寸の長寸ながら、身幅豪壮で反り浅く付く優美な姿に、焼刃は鎺元は焼出し大人しく、一番刀剣を使用する時に大事な物打ちは焼刃華やか且つ賑やかで幅広く、独特な丸みを帯びた丁子刃は金道特有の独壇場であり、沸強く明るく冴え、飛焼の丸月を所々焼き、華やかさが一層強く、匂口堅く締り、折れず曲がらず良く斬れるという究極の矛盾を追究した日本刀文化を感じれる全体の設計で、長寸の刀身全体で焼刃の強弱、陰陽、高低等、見所の多い、来金道の代表作の一振りである。

長さ:二尺五寸強 元幅3,35cm 先幅2,4cm 重ね0,7cm

附:特別保存刀剣鑑定書 白鞘入り

価格:120万円

【刀】(銘)越後守包貞 ”売約済”

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二代越後守包貞の長寸の覇気溢れた刀剣である。刀剣愛好家は一度は所有した事があるであろう、上々作の有名工で江戸期の刀剣文化を代表する刀工である。

大業物に分類し、特に晩年の助廣のような濤欄刃が有名であるが、この作品は完全な濤欄刃になる直前の作で、所々濤欄刃と丸月を焼き、個性的な箱刃や典型的な丁子刃と二代包貞の特徴が全て表れており、典型作且つ、代表作ともいえるだろう。 また長寸の地と刃は一点の緩みも無く、覇気堂々、美術刀剣としても典型な作といえる。

長さ:二尺五寸三分半 元幅3,15cm 先幅2,0cm 重ね0,8cm

附:特別保存刀剣鑑定書 白鞘入り

価格 ”売約” 致しました。 東京都 御人 いつも有難う御座います。

【刀】肥前国住藤原忠広(初代)

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江戸時代初期の日本刀文化を代表する名工と云える、新刀最上作である初代忠広の最晩年の作品である。初代忠吉は様々な銘文があり、慶長頃の初期作である”秀岸銘”や元和頃の”住人銘”、そして元和十年(寛永元年)に再び上洛した際に、武蔵大掾に任ぜられ、名を忠広と改めており、同時に藤原姓も賜った。

慶長元年、二十五歳の時、鍋島勝茂の命により埋忠明寿の許に入門し、慶長三年佐賀へ帰り、二十九歳になった慶長五年八月より作刀がみられ、寛永九年八月紀を最後として八月十五日に没するまで三十二年間、数多くの作品を残し、また多くの門人を輩出し、肥前刀という江戸期の日本刀文化に新しい分野を確立した開拓者である。

この作品は豪壮な中切先は焼返し深く、寛永頃の志津写しの相州伝を狙った作品は華やかであり、後の肥前刀の代名詞である米糠肌と呼ばれる地沸を美しく敷き詰めた独特な地金は潤いすら感じられ、時期的に最後の作品の一振りであろうか、銘文も太鏨で力強く、巨匠の最後を飾る作品として品格を感じられる。 付属の拵えも非常に豪華な造りである。

長さ:二尺三寸六分(71,4cm)元幅3,2cm 先幅2,2cm 重ね0,8cm

附:特別保存刀剣鑑定書 変塗鞘打刀拵付き

価格:320万円

【鍔】無銘(京透)”柴束透図” 売約済

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これまた華やかな鍔で京透としては珍しいと云える図案であろうか。伸びやかに全面に広がる柴の枝葉一本一本が入念であり、生命力を感じられ、後の江戸時代に様々な透かし鍔の源流となった京透かしの歴史の起源も感じられ、また時代のある両櫃穴を埋めている細工も、この作品の華やかさを引き立てており、華やかで豪快な京透である。

大きさ:(縦)8,2cm(横)8,13cm(重ね)0,53cm

附:保存刀装具鑑定書 無銘 京透  Hozon paper Mumei Kyosukashi

価格 ”売約” 致しました。 米国 御人 いつも有難う御座います。

【鍔】無銘(京透)”左右二階菱車透図”

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気持ちの良い京透の典型作で切羽台縦に伸ばしたような形状で刀櫃穴大きく、左右に張らない切羽台の形状は時代の上がる京透である事を証明しており、線の美しさの究極の美として京透に及ぶものはなく、この作品はそれである。また厚さも0,6mmの厚さでまた時代の上がる特徴であり、肉を極端に排除した軽量な設計、地透かす事により表面積の拡大を図り、強度を上げる透かし鍔の技術もまた力学的に実証されており、この鍔は線の細さを耳の赤銅覆輪により補強されており、京透鍔の名鍔である。

大きさ:(縦)7,96cm(横)7,85cm(重ね)0,59cm

附:保存刀装具鑑定書 無銘 京透 Hozon paper Mumei Kyosukashi

価格:18万円  Price: 180,000 JPY

【小柄】無銘(後藤廉乗)”野の宮図” 売約済

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0852-1日中は参拝客で賑やかな神社仏閣、対象的に夜は清閑な張り詰めた空気さえ感じれる宮を表現したとても雅で上品な画題である。 鳥居を拡大して拝見すると、美しい丸みを帯びた、丸太の質感がゴツゴツと古木材の表現がとても素晴らしく、また魚子地の時代経過による枯れた感じもまた美しく、美術的な作品に更に時代経過という味付けが備わった後藤家らしい作品である。

附:特別保存刀装具鑑定書 無銘 廉乗 Mumei Goto Renjo

価格 ”売約” 致しました。 東京都 御人 いつも有難う御座います。

【三所物】無銘(後藤)”大黒天図”

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見事に揃った作域の三所物で保存状態も頗る良く、金具使用感も少なくとても状態が良い。素晴らしく細かい赤銅魚子地は手擦れ感も全くなく、製作当時の状態を保った程の美しい仕上がりで、とても貴重である。

後藤家は古い添紋を使用し後代に仕立て直す作品も多く存在し、また古来より将軍家に刀装具製作を任された中、古後藤への研究と技術の継承がとても大事にされており、江戸期に入ると数多くの作品が古い作品からの創作や継承作が造られた。

この作品は寒山先生の箱書きには程乗作と極められており、後藤家のその当時のオリジナル三所物としてまた貴重で、元来は目貫は大小の作があったようで、大目貫は古後藤の大黒目貫が存在していた模様。 旧所有者と伝来の良さも伺える作品で貴重である。

目貫大きさ(左図)横2,9cm(右図)横2,98cm

附:特別保存刀装具鑑定書 無銘 後藤 Mumei Goto

価格:45万円  Price: 450,000 JPY

【鍔】無銘(水戸)”雲龍図”

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耳に至るまで全面に魚子地を敷き詰め、雲の隆起を平面なキャンパスである鍔面に高低差を付ける事で表現し、その雲の内から現れるとぐろを巻いた躍動感のある龍が金色絵で豪華に表現されている鍔で、やはり幕末の水戸金工は都会的で洗練された上品な作品が多く、刀装具で多く表現された龍図の意匠を上品にまとめる作品はお国の文化と歴史を表現されている。

大きさ:(縦)6,8cm(横)6,32cm(重ね)0,51cm

附:保存刀装具鑑定書 無銘 水戸 Mumei Mito

価格:16万円  Price: 160,000 JPY