【鍔】無銘(京透)”左右二階菱車透図” 気持ちの良い京透の典型作で切羽台縦に伸ばしたような形状で刀櫃穴大きく、左右に張らない切羽台の形状は時代の上がる京透である事を証明しており、線の美しさの究極の美として京透に及ぶものはなく、この作品はそれである。また厚さも0 […]
【鍔】無銘(水戸)”雲龍図” 耳に至るまで全面に魚子地を敷き詰め、雲の隆起を平面なキャンパスである鍔面に高低差を付ける事で表現し、その雲の内から現れるとぐろを巻いた躍動感のある龍が金色絵で豪華に表現されている鍔で、やはり幕末の水戸金工は都会的で洗練さ […]
【鍔】無銘 ”羅生門図” まず形よく大振りな赤銅透の鍔である点が良く、また今となっては若い女性の間で知らない人がいない程、有名になった名物 童子切安綱の国宝の由来である、源頼光の大江山酒呑童子退治図である。 武士と鬼は双方睨み合って迫力があり、ま […]
【鍔】無銘(林重光)”四方蕨手透” これまた写真では御伝え出来ない程の鉄味の深さ、肥後林家から神吉にかけてこういった力作は存在し、愛好家も多い。 一見単純そうに見える鉄鍔は多く存在するが、名工として古来より誉高い理由は細部の意匠と仕事の良さであり、この作品 […]
【鍔】正五位加茂保廣(花押)”擬宝珠欄干風景図” この義経弁慶伝説で有名な京五条大橋から北の山を眺める風景図はとても京都らしい作品である。北東は比叡山、真北は下鴨からの北山、北西に義経が籠った鞍馬山等、都は山に囲まれており、現在でもその風情を感じる事が出来る。 またこの […]