【鍔】山科住定義作 ”双龍南蛮模様図” 売約済

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0834-1これまた非常な珍品で現存する資料が少ない為、今後の研究を待つ作品であるが、一見して長崎の平戸住国重の作風で鎖国されていた江戸時代に南蛮文化が開き、刀装具にも多く残した南蛮作品ではあるが、東海道の終点である当店近くの三条大橋や京の東玄関、粟田口の峠を越えた先が山科であり、平戸国重が京に上ってきた際に山科金工の定義に技術を伝えたのであろうか。しかし常人が出来る仕事では無く、類稀な名工の技術が無いと創作出来ない手の込んだ作品な為、平戸国重が山科に住し名前を変えたのか、今後の研究に期待したい作品である。

細部に至るまで非常に細かい仕事で素銅の色は常よりより深い茶色で、裏面の”I97”の文字が表している事が一体何なのか、見れば見る程、想像を掻き立て、ワクワクする作品である。

大きさ:(縦)6,76cm(横)6,03cm(重ね)0,39cm

附:特別保存刀装具鑑定書 山科住定義作 Tokubetsu Hozon paper Yamashina Sadayoshi

価格 ”売約” 致しました。 京都市 御人 有難う御座います。