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【鍔】無銘 ”粟穂図”

0916

鍔としては最上格として重宝された赤銅魚子地の献上鍔である。 余りにも細かい魚子地は当時専門職として職人が存在し、余りにも大変な作業ゆえ、江戸時代当時は魚子師の職人としての寿命はとても短かったとの話も伝わる。 粒の更に細か […]

【鍔】無銘(長州)”押合菊図”

0915

豪華絢爛、この作品一つとっても日本を代表する美術品である事が世界中の方に一目瞭然である。0、数ミリの高低差の中に花弁一枚一枚が浮かび上がるように肉付良く、また菊の花が押し合う程の重なりと緻密さ、鏨を一本一本追って行くと壮 […]

【鍔】無銘(神吉)”三蓋松透図”

0914

比較的小振りな作品が多い肥後金工であるが、この作品は堂々として大振りであり、力強い作品である。鍔として実際に使用されており、切羽がかかる場所が綺麗に残っており、また他の地鉄も時代経過による味わいが深く増しており、見所の多 […]

【鍔】無銘(尾張)”四方猪目透図”

0913

小振りではあるが、重ね厚く、典型的な尾張鍔である。鉄味潤いがあり切羽台や耳に表れた鍛地がとても素晴らしく、良質な地鉄を使用している事が良く分かる。切羽台は上下に引っ張ったように伸びている様は室町末期の時代の特徴であり、後 […]

【鍔】無銘(吉岡)”紲革図”

0896

典型的な献上鍔である。 吉岡家は徳川家専属の金工家で、主に大名家からの献上品を作成する一派である。 時代魚子地がとても上品で大人しく、耳の回りに紲革を金色絵で表現する事により、拵えに付属した際に視観に訴えてくるようにデザ […]

【鍔】無銘(刀匠)”素紋図”

0892

一見ただの板鍔に見えるが、古鍔愛好家の間では、刀匠、甲冑師は特別な価値観を備えており、この作品は鉄地の槌目地が良く表れており、特徴である薄手の造り込みではあるが、手にずっしりと重量を感じ、また小柄櫃穴も時代が上がる特徴の […]

【鍔】無銘(応仁)”霞文図”

0880

古刀匠や古甲冑師鍔のように時代の上がる鍔は独特な味わいがあり、鉄のゴツゴツとした武骨な味わいや経過年数をしっかりと感じられる彫物の枯れた後や霞紋の残り具合等、古鍔を鑑賞する上で劣化=欠点にはならず、逆に美点として評価する […]

【鍔】無銘(赤坂)”武蔵野透”

0875

赤坂といえば武蔵野図や時雨亭図等が代表的で、赤坂派の図案構成や美意識を継承し、幕末まで様々に表現された作品があり、多様性を楽しむ刀装具文化としても、研究対象として興味深い。 伸びやかな線の重なりに三日月が特徴的な図案で、 […]