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【刀】於皇都朝尊造 天保十三年正月日 二尺七寸

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本国土佐の南海太郎朝尊の二尺七寸にも及ぶ大太刀である。 左行秀が土佐藩工となるに及び、文政中故国を去って上洛、粟田口伝を追究し、後に大いに子弟を育成する。千種有功卿(正三位有功)に鍛刀を教えた事でも有名である。

反り浅く、大切先の造り込みに鎬を落として重量を軽く設計する(冠落造)であり腰元に素剣を表裏に彫り如何にも豪壮である。 地鉄も流石、左行秀と競っただけあり、純然で美しく、少し逆がかり、尖刃交じりの小丁子を全体に焼いており、激動の幕末の姿や時代典型の作品である。

長さ:83cm 二尺七寸三分 元幅3,35cm 先幅2,5cm 重ね0,85cm

附:特別保存刀剣鑑定書 白鞘入り

価格:135万円

【刀】大和大掾藤原正則 寛永元年八月吉日

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身幅豪壮、大切先の体配は正に慶長新刀の姿そのものであり、また長物が少ないと云われる大和大掾正則の刀である。 大和大掾正則は一説には山城三条吉則の末裔で、本国は丹後国宮津、越前福居に移り、松平秀康の嫡子、忠直の御抱工となる。

越前彫を施した初代康継の作風に良く似ており、この作品も豪壮な慶長体配に樋を掻き通し時代典型の姿で、更に貴重なのが、正則の年期がある作品が、慶長十三年、元和二年、慶安四年とこの寛永元年であり、名工の年期入りの貴重な作品である。

長さ:69,8cm 二尺三寸 元幅3,2cm 先幅2,5cm 重ね0,75cm

附:保存刀剣鑑定書 白鞘入り 薫山鞘書

価格:70万円

【脇指】近江国胤吉 滋賀県知事篭手田君目前焠之

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0807-5堀井胤吉は本国近江にて月山貞吉、大慶直胤の弟子であり、明治二十八年宮内省御用刀匠を拝し、明治三十六年四月八十三歳にて没す。

これまた様々な人の歴史と物語を現代に伝える文化財としての作品であり、当時の滋賀県知事である、篭手田安定の注文で作成しており、面白い。

篭手田安定とは平戸藩士で幕末には藩探索方に任じられ、京都にて情報収集を行う。また剣術家として平戸藩心形刀流剣術の免許皆伝、無心流 山岡鉄舟に弟子入りし、高弟となり一刀流正統の証、朱引太刀を授けられた。 元老院議官、貴族院議員、島根県知事、新潟県知事等歴任した。また位階は正三位、様々な勲章も受けている。

長さ:34,2cm 一尺一寸二分 元幅3,1cm 先幅2,2cm 重ね0,67cm

附:特別保存刀剣鑑定書 白鞘入り

価格:38万円

【脇指】備前国住長船七兵衛尉祐定 承応二年八月日

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平安鎌倉から続き、室町期には刀剣生産日本一を誇り、数々の綺羅星のような天才刀匠を生み出した備前長船も室町末期の大洪水により、多くの刀鍛冶、作刀場が流され大損害を被った。 そして江戸期に入り、相州伝の隆盛等、時代の流れで一時、備前長船鍛冶が歴史上、滅多に見れなくなったが、寛文頃の河内守祐定や上野大掾等の名工が表れて新刀期の備前が再興された。

作者である七兵衛祐定もその一人で藤四郎祐定嫡男、永正与三衛門五代孫と云い、室町期の備前刀を見るような作品を残し、貴重な江戸期の長船鍛冶として人気が高い。

特にこの作品は与三衛門の作品を写した御刀で彫物、梵字に素剣、裏に梵字と護摩箸を彫り込み、茎も短く、末備前の姿そのものであり、詰んだ地鉄に少し尖刃が古刀のそれより柔らかく、七兵衛の個性も表現し、新刀備前の典型作且つ、代表作と云えよう。

長さ:57,4cm 一尺八寸九分 元幅3,1cm 先幅2,1cm 重ね0,87cm

附:特別保存刀剣鑑定書 白鞘入り

価格:58万円

【脇指】(菊紋)近江守久道

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0805-2堀六郎兵衛と称し、三品姓 京五鍛冶の一人にして初め近江大掾後近江守受領する。 正徳元年に八十五歳にて没した、近江守久道の保存状態が良く、健全且つ、出来も良い脇差である。 焼出し穏やかにて物打ち、帽子にかけて覇気のある互の目丁子刃を焼き、姿反りつき、豪壮な造り込みで刃肉や地鉄も健全そのもので、時代を表した作品である。

長さ:55,3cm 一尺八寸二分 元幅3,25cm 先幅2,35cm 重ね0,85cm

附:特別保存刀剣鑑定書 白鞘入り

価格:40万円

【鍔】無銘(伝光忠)”丸紋散薄図”

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日本美術のルネッサンスといえる様々な美術分野で数多くの天才を排出した時期はこの桃山期と幕末であろうと云えるが、刀装具でも桃山文化を反映した作品は現在でもとても高価で取引されており、海外にも愛好家が多く存在する。

現在では光忠は埋忠一派と云われており、古雅な手法から安土桃山時代の天才、埋忠明壽同時代か、その前代と云われている。

この作品も有名な光忠在銘作で重要美術品に指定されている作品と巴紋等が、非常に良く似ておりまた裏面のススキがなびく感じ等はとても枯れており、後に肥後金工を創案した細川三斎の茶道文化に通じるものがある。

大きさ:(縦)8,13cm(横)7,8cm(重ね)0,38cm

附:特別保存刀装具鑑定書 無銘 伝光忠 Tokubetsu Hozon Mumei Den Mitsutada

価格:50万円 Price: 500,000 JPY

【鍔】無銘(古金工)”籠目模様図”

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如何にも渋い古金工鍔である。薄手の形良い丸形の山金地は味わい深く、また籠目や耳全体に施した銀消象嵌がとても良く、古鍔愛好家には堪らない一品である。 櫃穴も普段とは少し違い、少し小さく縦長の丸が一般的であるが、この作品は少し丸味が強い点も時代を表している。

大きさ;(縦)8,3cm(横)8,28cm(重ね)0,3cm

附:保存刀装具鑑定書 無銘 古金工 Hozon paper Mumei Ko-Kinko

価格:15万円  Price: 150,000 JPY

【鍔】正五位加茂保廣(花押)”擬宝珠欄干風景図”

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0802-1この義経弁慶伝説で有名な京五条大橋から北の山を眺める風景図はとても京都らしい作品である。北東は比叡山、真北は下鴨からの北山、北西に義経が籠った鞍馬山等、都は山に囲まれており、現在でもその風情を感じる事が出来る。

またこの作品で面白いのが正五位という位階を保廣が受けたという歴史事実を伝える文化財としても価値があり、幕末の京金工の加茂保廣が身分の高い人物であったと伝える貴重な資料である。江戸時代当時は刀匠や金工師が官位を頂く程、身分が高かった。

大きさ(縦)8,5cm(横)7,67cm(重ね)0,4cm

附:保存刀装具鑑定書 Hozon paper(銘)正五位加茂保廣 花押  Syogoi Kamo Yasuhiro

価格:15万円   Price: 150,000 JPY

【小柄】無銘(佐野)”玩具散図”

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令和の現代ではほぼ馴染みが無くなってしまったであろう、昔の子供の玩具である。特に江戸時代当時の文化を今に伝える文化財として興味深く、特にこの作品は出来が素晴らしく、漆黒の赤銅魚子地がとてもきめ細かく美しく、玩具の一つ一つが鮮明に表現されており、作品全体の品格を感じられる。

附:保存刀装具鑑定書 無銘 佐野  Hozon paper Mumei Sano

価格 10万円  Price: 100,000 JPY