作成者別アーカイブ: info

【縁頭】無銘(西垣)”鶴図”

0768

0768-1

0768-2

こういった作品を拝見するとやはり肥後金工は他の金工とは全く違ったと云える美意識が感じ取れる。そもそも刀装具とは刀剣を華やかに飾る金具 刀剣所有者の位の高さを表す金具、武士の表道具をそれ相応の作品で飾る といったような定義であると思うが、肥後金工の基本は装飾を極限まで排除し到達する美、実用を突き詰めた形取りの美、等様々な点が刀装具としてあらず、いや刀装具の究極点と云え、人気の高さが伺える。 また近年では非常に多くの海外愛好家がその精神に感嘆し、愛好家も増えている。この作品も二代勘四郎作品として海外より本国に戻ってきた一品である。

大きさ:(縁)縦4,01cm (頭)縦3,4cm

附:保存刀装具鑑定書 無銘(西垣)

価格:25万円

【縁頭】(銘)美濃住光仲 ”秋虫秋草図”

0767

0767-1

0767-2

0767-3

毎度の事ながら、この作品の彫口の深さと出来の素晴らしさ、厚手の金地を縁の上下に被せた事によるこの作品の重量感、そして圧倒的な存在感が写真で表現出来ない事が残念であるが、一度手に取って見てみると光仲作品の白眉作とハッキリと云えよう。 正確には測定できないが3mm程、彫下げているであろうその深さにより、浮かび上がる図案の迫力は普段見る光仲作品のそれとは一線を画しており、代表的な古美濃作品を凌駕するよう挑戦した形跡が感じ取れる。

銘:美濃住光仲

価格:25万円

【小柄】(銘)峩山斎英隆 ”龍図”

0766

0766-1

0766-2

とても華やかな作品が多い水戸金工の中でも珍しく鉄地に真鍮象嵌で表現したこの作品を仔細に観ると素晴らしい仕事に圧倒される。 板地となった鉄地の味の良さもさることながら、一度鉄地を掘り下げ龍図を浮かび上がらせて、後に真鍮色絵を施し、その後、龍の鬣や体の線、爪の線や鱗の点を一つ一つ後に彫り込んで鉄地を出しており、そして最後に龍の目玉を赤銅象嵌している点、素晴らしい技量と表現方法、そして一見して地味に見えるが素晴らしく美術性の高い作品である。

銘:峩山斎英隆

価格:15万円

【目貫】無銘(美濃)”秋草図”

0765

0765-1

先代の所有者は古美濃と信じておりましたが、冷静に分析して少し時代の上がる美濃彫りの作品であろう。 しかし大振りで腰高く、堂々としており、出来の素晴らしい彫口は美濃目貫の名品の一つと云えよう。 中央一番腰高く、左右に秋草が伸び広がるような図案はとても華やかで、また赤銅地を丹念に彫り透かして行く手間を見て取れるのは壮観である。

価格:14万円

【小柄】無銘 ”双龍図”

07640764-1

双龍図も添紋では無く、赤銅地を丹念に彫り込んでいる点や魚子地の時代感、そしてかなりの経過したであろう時代も表面に付着しており、古後藤派か古金工と思われる室町末期と見て良い小柄である。 漆黒の作品にキラリと光る眼光にのみ金象嵌を施しており、また伸びやかな龍の体が躍動感あり、古名刀の拵えの小柄には丁度良いであろう。

価格:12万円

【小柄】(銘)覚乗 ”野晒図”

0763

0763-1

0763-2

0763-3

0763-4

どんなに富や地位、権力を造り上げても皆平等に行きつく先はシャレコウベ  常に刀剣を腰に差し、自分の為では無く、国家の為、忠義の為に生きた時代は我国の誇らしい歴史であり、生きる事と死ぬ事を現代の我々よりも遥かに高い次元で理解し、生涯を貫いた人々の造り上げた歴史は現代でも世界中の人に影響を及ぼしたと云えよう。 実際この図柄のコレクターは海外に多く、少し寂しい感はあるが、色々考えさせられる作品である。

銘:覚乗

価格:23万円

【小柄】無銘 ”牡丹図”

0762

0762-1

幕末金工作であろうか、如何にも装飾性に富んだ作品で、金、銀、素銅、珊瑚、翡翠玉を象嵌しており、当時の富裕層である豪商の注文品であろうか。菱格子形の赤銅地に様々な象嵌を施し、相当華やかな外装の鯉口を華やかにするであろう。

価格:15万円

【鍔】無銘(古甲冑師)”輪宝透” 売約済

0761

0761-1

良くこの状態で現代まで伝わった事を先人に感謝したくなる古鍔の名品で、数ある古甲冑師鍔の中でもここまで鉄鎚目地が美しいと感じたのは初めてに近い程、地金の景色が素晴らしくまた細い線の一本一本、丸線の細さの曲美、長いこの鍔の歴史の中で、刀装具として刀に装着された歴史が少ないであろうと推測できる程、刀櫃穴の形状の良さなど、素晴らしい古甲冑師鍔である。

大きさ:(縦)8,7cm(横)8,71cm(重ね)0,3cm

附:保存刀装具鑑定書 無銘 古甲冑師

価格 ”売約” 致しました。 神奈川県 御人 いつも有難う御座います。

【鍔】無銘(中根平八郎)”左右海鼠透”

07600760-1

肥後金工大鑑によると中根氏は細川家の家臣で平八郎と名乗ったのは四代と六代であるが、中根系譜には鍔等の余技については一切記するところがなく、恐らく六代正勝の余技になるものが、中根鍔であろうと記載されている。 古来より中根鍔は肥後金工の諸家として愛好家の間で認識されており、この作品も典型作と云える。 薄手で鉄味良く、少し時代が上がるように見える程、味わい深く良い鍔である。

大きさ:(縦)8,5cm(横)8,5cm(重ね)0,32cm

価格:14万円

【鍔】無銘(林藤八)”竹透図”

0758

0758-1

鍔全体で竹を表現しており、伸びやかで優雅な竹葉に水墨画の様な繊細な毛彫りの線、全体的に透かしの線が丸みを帯びた技法は肥後金工大家の初代林又七のそれを踏襲しており、まるで竹葉と幹が丸みを帯びて立体的に浮き上がっているように見せる技法は圧巻であり、しかし葉先は直線的に透かしており、仔細に見れば見る程、構成の良さ、図案の良さが伺える。

林藤八は林家三代目の大家であり、この作品も林家の御家芸である図案を藤八らしく大振りで堂々と個性を表現しており肥後金工の名品である。

大きさ:(縦)7,8cm(横)7,66cm(重ね)0,53cm

附:特別保存刀装具鑑定書 無銘 林藤八

価格:40万円