【鍔】無銘 ”粟穂図”

0916

0916-1鍔としては最上格として重宝された赤銅魚子地の献上鍔である。 余りにも細かい魚子地は当時専門職として職人が存在し、余りにも大変な作業ゆえ、江戸時代当時は魚子師の職人としての寿命はとても短かったとの話も伝わる。 粒の更に細かい様はやはり幕末時代の手であろう、粟穂の上品且つさりげない華やかさが控えめで日本らしく、その刀装具を装着して謁見する方の身分と敬意を表し、現代で云うと、黒のタキシードを身に纏うがの如く、上品である。

大きさ:(縦)6,9cm(横)6,6cm(重ね)0,49cm

価格:16万円