【小柄】無銘(古後藤)”蟹図” 売約済 刀装具愛好家であれば、古後藤の蟹図の一つや二つは所有しているものである。また鎌倉古名刀の拵えに装着する時にも必要であり、いつの時代も人気である。 また近年では葛飾北斎の波の研究が進んでいるようだが、こちらは遥かに古く、硬 […]
【縁頭】(銘)桂永壽(花押)”朝顔図” 売約済 やはり九州地方を代表する名工と云ってもよいであろう、桂永寿の作品である。素材代に糸目を付けず作成した漆黒の最上赤銅は、拝見するこちらの背を正す程の品格を感じ、肉眼では確認出来ない程の細かい魚子地は、これまた最上の仕事であ […]
【小柄】(銘)埋忠入道寿閑八十一歳 ”笙図” 売約済 何とも雅た都の上品さを携え、甲高い笙の笛の音が聞こえてきそうで、とても日本的であり、一件後藤家?いや少し違うと分かる作品で、やはり都の埋忠の作品である。 またとても貴重なのが、埋忠寿閑の銘があり、肥前住人忠吉の作刀に彫物 […]
【縁頭】(銘)雍州月光興彫錐 ”蟻通宮図” 売約済 蟻通宮図は当社ページにて度々御紹介させて頂いた、刀装具の画題ではあるが、作者は幕末の金工大家で後に多くの門人を輩出し、一派の作風の祖となった、大月光興の作品である。 作風もやはり絵画を岸駒に習い、円山派や長沢芦雪の影響も […]
【鍔】(銘)長州萩住友久作 ”菊籬図” 長州鍔の入念作にはやはり心奪われてしまう。隙の無い黒く澄んだ極精良な鉄地に絵画作品においての筆の強弱を使い分け描く様な、繊細且つ緻密な線細表現、高低差0,0mm程の中に、無限の広がりと奥深さが感じられ、これ […]
【鍔】無銘(応仁)”霞文図” 古刀匠や古甲冑師鍔のように時代の上がる鍔は独特な味わいがあり、鉄のゴツゴツとした武骨な味わいや経過年数をしっかりと感じられる彫物の枯れた後や霞紋の残り具合等、古鍔を鑑賞する上で劣化=欠点にはならず、逆に美点として評価する […]
【鍔】(銘)安親(四代)”寒山拾得図” 売約済 初、二代安親は日本金工史を代表する名工であり、刀装具を扱う者で知らない者がいないくらいの有名工であるが、この作品は後代の四代安親作である。 若年の作であろうか、片切彫の鏨使いが力強く、あくまで人物表現は繊細な鏨使いで、中 […]
【鍔】(銘)埋忠宗武 ”霞松樹透” 売約済 これまた大振りな鍔でデザインもとても日本的であり、良く手入れされた盆栽を眺めているような、はたまた、どこかでこの風景を見た事があるような、いや、どこかの美術館、博物館で見た屏風や襖絵のような。。 全ての日本人に美しいと思 […]
【鍔】無銘(南蛮)”波濤雲龍図” これまたどのような注文にて製作されたのであろう、巨大な鍔でとても面白い。切羽台や耳より鋤出高彫で彫られた、高い龍図の表現や、さりげなく使用されている金、銀、銅の象嵌が控えめであり、兎にも角にもこの大きさは特筆すべき特徴の […]
【鍔】無銘(赤坂)”武蔵野透” 赤坂といえば武蔵野図や時雨亭図等が代表的で、赤坂派の図案構成や美意識を継承し、幕末まで様々に表現された作品があり、多様性を楽しむ刀装具文化としても、研究対象として興味深い。 伸びやかな線の重なりに三日月が特徴的な図案で、 […]